宗教としてのキリスト教を確立した人物
パウロは初期キリスト教神学の体系を確立し、現在のキリスト教の基盤をつくった中心人物だ。
イエス・キリストの死後しばらくは、ユダヤ教とキリスト教はきっちり分かれていなかった。イエスの教えに従っていた人たちは、独立した宗教を信じているというアイデンティティがあるわけでもなく、イエスに対しても、単にユダヤ教の伝統の中で生まれた重要人物の1人くらいに考えていた。
しかし、パウロはちがった。彼は『旧約』をもとに、イエスがどうしてキリスト、つまりメシアなのかを説明し、これを土台にしてユダヤ教とは異なる、キリスト教だけのアイデンティティを確立した。
また、ローマからギリシア、小アジア(アナトリア半島。現在のトルコに位置する)まで広い地域に何度も宣教の旅に出かけ、ユダヤ人にもキリストの福音を伝えた。



















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