WBCはネトフリ独占配信で何がどう変わるのか? 試合をそのまま伝えるだけでない演出の実績

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WBCの出場予定選手を発表した侍ジャパンの井端弘和監督(写真:時事

Netflixは、2026年3月に開催される第6回WBC(ワールドベースボールクラシック)の日本におけるメディアライツを獲得した。だが、どのような体制で配信するのかは、ここまで明らかにされていなかった。

都内でNetflixによる「合同インタビュー」が12月17日に開催され筆者も参加した。これまでさまざまな記者会見に参加してきたが、今回のものはメディア側の出席者も限定され、単なる記者発表ではなく、ディスカッションに多くの時間が割かれるなど、かなり趣が違うものだった。

Netflixライブ配信の基本方針

最初にプレゼンテーションが行われた。Netflixのコンテンツ(スポーツ・ノンフィクション)部門バイスプレジデントのゲイブ・スピッツァー氏が、オンラインで登場し、グローバル戦略について説明した。

スピッツアー氏はドキュメンタリーシリーズやライブスポーツイベントの戦略を統括している。日本におけるWBCの配信に関しても海外での実績を生かしサポートする、とのことだ。

同氏によれば、Netflixのライブ配信戦略の中心は「世界規模で会話を生み出し、リアルタイムで人々をつなぐこと」だという。

「ライブ配信は全体の視聴時間に占める割合からすると大きくないものの、イベントとしての訴求力が非常に強く、Netflixでの視聴体験全体の価値を大きく引き上げている」

ライブ配信の基本方針は、①大規模で話題化する「イベント化(eventization)」②継続的にファンダムを育てる「継続型のLiveエンタメ(recurring live entertainment)」の「二本柱」。

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