WBCはネトフリ独占配信で何がどう変わるのか? 試合をそのまま伝えるだけでない演出の実績

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坂本氏は、パートナー企業との連携も進んでいるとして、「日本テレビとはWBCの日本試合においてタッグを組み、制作協力に加えNetflixの『プロモーションパートナー』として大会を共に盛り上げるべく、大会の宣伝領域で協力する予定です」と話した。

日本テレビの名前が出て、メディア関係の出席者が色めき立った。

「日本テレビでWBC試合中継を配信するんですか?」

という質問が飛んだが、坂本氏は「いえ、あくまで制作協力、プロモーション協力です。地上波での試合配信はありません」ときっぱり言った。

さらに、代表選手30人の出身地で自治体や関係各社と連携し「コミュニティ・スクリーニング」を実施する。日本風に言えば「パブリックビューイング」だ。また、この機会に次世代野球ファンにもWBCをアピールする。

有料視聴になったことのメリットは?

このあとの質疑応答でも、「記者会見」とは違った踏み込んだやり取りがあった。さらに軽食が用意されて、坂本氏などNetflixのメンバーと出席者が忌憚のない意見交換を行った。

海外のネットメディアによる日本のスポーツコンテンツの配信としては、すでにDAZNがJリーグやNPBの公式戦の配信を行っているが、番組制作は、日本の既存メディアの制作スタッフがほぼそのまま「居抜き」で参加していることもある。Jリーグもプロ野球も、従来とほぼ同じような内容の放送が行われている。

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