WBCはネトフリ独占配信で何がどう変わるのか? 試合をそのまま伝えるだけでない演出の実績

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さらにドキュメント番組などスポーツ関連コンテンツでは

・「Formula 1: 栄光のグランプリ」(Formula 1: Drive to Survive)は配信後、アメリカにおけるF1関心を喚起、アメリカのF1ファンの53%が「このシリーズがF1視聴のきっかけになった」と回答。

F1など従来なかったファン層を開拓

筆者はバブル期から鈴鹿サーキットなどでF1を観戦してきたが、アメリカでもたびたびF1グランプリが開催されたにもかかわらず、アメリカのファンは「インディカーレース」を好み、F1人気は定着しなかった。Netflixは、こうしたファンの傾向を変えたという。

・「マイケル・ジョーダン: ラストダンス」(The Last Dance)はパンデミック期に毎週のカルチャーイベントに。
・「ベッカム」(Beckham)も、従来のスポーツファンを超え社会現象に。
・「ツール・ド・フランス: 栄冠は風の彼方に 」(Tour de France: Unchained)は新たなファンダム(ファン集団)を喚起。配信後1週間でフランスにおける“bikes”のGoogle検索が50%増加。視聴者構成も変化し、25~34歳が27%、18~24歳が21%と、若年層の比率が増加。

Netflixはアメリカなど各国で、スポーツやスポーツ関連コンテンツで多くの視聴者を得てきた。それだけではなく、従来なかったファン層の開拓にも成功しているということだろう。

要するにNetflixは、試合をそのまま伝えるだけでなく、そこに演出を加えて魅力を最大化したり、スポーツ関連コンテンツをつくって、有料視聴者に訴求してきた。

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