「今の鉄道は揺れがひどいんだよ。ご飯を食べていたらお皿が飛んでいっちゃうくらい。でも今年、日本の援助で導入されるはずだった鉄道は、線路も信号も車両もすごくいいんだ。僕たち、もうJICAの研修も受けたんだよ。とても勉強になった。この国が民主化したら、僕らは鉄道省に戻って、この国の未来のために働くんだ」
CDMをつづける一人ひとりの胸に、こうした小さな希望の光があるのだろう。長く暗い軍政のトンネルを抜け、民主主義の下でようやく手にした自由と誇り。その手触りが彼らの記憶にある限り、CDMは終わらない。
市民が民主主義を取り戻す日を信じて…
ミャンマーはどうなっていくんだろう。友人は、こんな心情を話してくれた。
「欧米は、ウクライナにはすぐ武器を支援したでしょう。ミャンマーだって同じように不条理な目に遭って、必死に抵抗している。でも国際社会は助けてくれない。がっかりしたよ。でもまぁ、仕方ない。自分たちでなんとかするしかないね」
ミャンマーの人々を絶望させ、彼らに武器を持たせたものは、軍の蛮行だけではない。世界の人々を信じて叫び続けた彼らの声に応えなかった、日本を含む国際社会の責任でもあるのだ。
表面だけを眺めると、民主化を熱望する人々の炎は鎮まり、軍の支配が浸透していくように見える。だが、人々と言葉を交わせばわかる。彼らの決意は以前と何ひとつ変わらず、まっすぐ軍政打倒に向かっている。偽りの平穏の下、人々の心の中で静かに燃え続ける、反軍政への熾火。彼らが民主主義を取り戻し、本当の平和が訪れる日を信じて、祈る。

