単身で軍に抵抗したミャンマー元警察官の願い スーチー氏の顧問を救援、日本で難民認定
――日本で難民認定を受けました。現在の心境は?
2021年9月、父と弟を先に隣国のタイに逃がした後、私自身はタイ経由で2022年12月に日本に逃れ、翌2023年7月に難民認定されました。
認定を受けるまでの約半年間、不安な日々が続きました。ミャンマーに強制送還されたならば、必ずや逮捕され、大変な目に遭うことはわかっていましたから。
難民認定を受けて以降、ミャンマーの民主化について積極的に発言する自信を持てました。私を保護してくれた日本政府に深く感謝しています。
市民同士を戦わせる非道、軍支配は必ず終焉
――ミャンマーの現状をどう見ていますか。
民主派が勝利した2020年の総選挙は公正なものでした。にもかかわらず、国民が選んだリーダーがクーデターでその地位を追われ、今も拘留されている。これは明らかに不正です。アウンサンスーチー国家顧問やウィンミン大統領の釈放を強く求めます。
2023年10月27日、少数民族が大規模な攻撃を始めてから、投降する軍人が増加し、軍事政権の力は弱まっています。今回の徴兵制強行は、弱体化する軍を補強することが目的ですが、市民同士を戦わせることになります。
市民の反発は強く、徴兵を逃れる動きも見られます。ただ、軍が家族に危害を加えかねないため、徴兵を拒否することが難しい人も多くいます。
軍の上層部もお互いを信頼できていない状況で、いずれ軍による支配体制は崩壊するでしょう。
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