「すぐに辞めてしまう日本人学生より頼りになる」「彼らがいないと回らない」 《外国人留学生》を不法就労でも雇いたい、日本企業の"切実な事情"

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採用面でのメリットも大きいという。

「外国人スタッフが、同じ国の知人を紹介してくれるんです。募集をかけてもなかなか人が集まらない中で、本当に助かっています」

実際、男性の店舗では、店長以外がすべて特定の国出身の外国人スタッフ、という日も珍しくない。

留学生が法律の範囲内で働くぶんには、何も問題はない。しかし現実には、週28時間を大幅に超えて働く留学生も少なくない。

都内の専門学校に通うハリさん(仮名)が、匿名を条件に証言してくれた。

「実際は、いつも週40時間以上働いています。今の時給は1300円で、深夜のシフトに入れば1625円です。それでも週28時間だけでは、月に16万円ほどにしかならない。友だちの多くも、私と同じくらい働いています」

オーバーワークが発覚すれば、本人は在留資格取り消しや強制退去処分の対象となり、雇用主も不法就労助長罪に問われる。にもかかわらず、なぜこのような状況が放置されているのか。

ハリさんはこう続けた。

「私は2つのアルバイト先で働いています。ホテルで週28時間、居酒屋で週12~15時間くらいです。掛け持ちしていることは伝えていませんが、居酒屋の店長は気づいていると思います。知っているけど、知らないふりをしてくれている感じです」

留学生が必死で働かざるをえない構図

留学生の就労時間は、複数のアルバイトをしていても合算して判断される。合計で週28時間を超えれば違法だ。「知らないふり」が横行する背景には、慢性的な人手不足がある。

さらに、より露骨な手法も存在するという。

「給料を、現金手渡しでもらう人もいます。ほかにも、1人のスタッフに2枚のタイムカードを使わせ、それぞれの勤務時間が週28時間を超えないようにしているケースもあると聞きました」

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