クリスマスこそ同性同士?!「デートってなんか疲れる」と考える令和の若者たちの恋愛観

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女子会
「クリスマスは恋人と」は過去の遺物?(写真:pearlinheart/PIXTA)
恋人達の聖なる日、クリスマス。
そんな価値観は、どうやら過去のものとなっている。
それもそのはず、内閣府が実施した「令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査」によると、「20代男性の7割近くが妻も彼女もいない」という。
街で多く見かけるカップルは、少数派なのだ。
一体なぜ、令和の若者は「草食化」ならぬ「絶食化」の様相を見せるようになってしまったのか?
『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』で現代の若者像をリアルに描き話題となった金間大介氏が、最新刊『無敵化する若者たち』で再び若者心理の謎に迫った。
「恋愛離れは経済的困窮が原因」という通説を覆す、若者の行動の根底にある価値観とは――。

「金欠だからデートできない」は本当か?

恋愛→結婚→出産という流れを想定したとき、若年層男性の経済的困窮は必ずと言っていいほど議論の俎上に載せられる。実際、内閣府の調査では、働いている一人暮らしの男性の31.9%、女性の53.3%が年収300万円未満となっている。

無敵化する若者たち
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仮にこれで東京や大阪の大都市圏に住んでいるとすれば、可処分所得はかなり少ないだろう。

しかし僕は、お金がないから恋愛や結婚ができないという仮説には疑義を呈している。

理由はたくさんある。たとえば仮にこの仮説が真だとすると、お金がないことがそれほど大きな障害にはならない高校生のデート経験率も低下傾向を示していることを説明できない。

それに、逆の考え方をすると、経済困窮説はより疑わしくなる。もし今の若者たちの可処分所得が増えたら、異性をデートに誘うのだろうか?

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