クリスマスこそ同性同士?!「デートってなんか疲れる」と考える令和の若者たちの恋愛観
今の若者たちは本当に「今月はめちゃバイト代稼いだから、これで気になるあの子をデートに誘おう」と思っているのか。
実際にここ数年の若手の所得は、初任給アップもあり、他世代と比べて大幅に上昇している。それなら、今後、若者たちのデート率は上昇に転じるのか。
僕はこれらの仮説に対しても極めて懐疑的だ。まるで今の若者たちを、オープンで恋愛意欲が旺盛だった昭和や平成初期の若者像と重ね合わせているかのようでならない。
彼らは、デートしたいけどお金がないから我慢しているのではない。そうではなく、デートそのものに興味がなく、むしろ自分のメンタルを不安定にするリスク要因と捉えているのだ。
もし今の若者たちのお小遣いが増えたなら、それは推し活や同性同士の娯楽に消える。
これが現実だ。
異性と話すには“やむを得ない言い訳”が必要
「大学在学中に彼氏彼女ができないと、その後一生、独り身確定」
今の学生には、こんな恋愛観を持っている人たちがいる。
これはどういうことだろう。
基本的に、大学生活では自分から積極的に異性に働きかける必要はあまりない。アルバイトやサークルに入れば、おのずと異性を含めた人たちと夜まで時間をともにすることも多くなる。終電めがけてダッシュしたり、郊外型のキャンパスでは、自宅まで1時間かけて歩いて帰るなんてこともざらだ。
基本は同性同士で固まりつつも、〝やむを得ず〟異性と対話する機会は生まれる。
バイトで遅くなることが、異性と話す〝言い訳〟になるのだ。決して自分の欲求に基づいて話しかけるのではない、という言い分の成立だ。
そうやって相手のことを知って仲良くなったり、極めて微妙な(わかるかわからないか、ギリギリの言動で)好意を発したり、ということも起こる。
彼らが「大学在学中に恋人ができないと一生独り身」と言う理由、それは社会人になったらそんなシチュエーションはもうないのを知っているからだ。
彼らは、社会人になったら出会いがないと思っているわけではない。


















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