若者はなぜ「無敵」で「考察好き」なのか? 決してがんばらず、正解と報いを求める若い世代の実像とは

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金間氏(右)、三宅氏(左)
二人は今の時代の若者をどう分析する?(写真:金間氏は緒形文繁撮影、三宅氏はYurina Miya撮影)
現代の若者心理に迫った『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』に続き、昨年末に『無敵化する若者たち』(小社刊)を上梓したばかりの金間大介氏。一方、文芸評論家の三宅香帆氏も、昨年11月に『考察する若者たち』(PHP新書)を出版し、大きな話題を呼んでいます。 偶然にも同時期に「若者」をテーマにした本を世に送り出した二人が、対話を通じて今の時代を読み解くための共通項を探りました。今回は対談の前編をお届けします。

リスクなんて取りたくない

無敵化する若者たち
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三宅 私の『考察する若者たち』では、金間さんのご著書『先生、どうか皆の前でほめないで下さい――いい子症候群の若者たち』についても取り上げさせていただきました。不当にほめられることに居心地の悪さを感じ、平等で競争のない状況を好む若者たちの姿を非常に興味深く拝読したのですが、先生はどうしてこのような若者論を執筆するに至ったのでしょうか。

金間 僕の専門はイノベーション論で、アントレプレナーシップの研究をしています。その観点から、人材育成にはもともと興味がありました。でも、アントレプレナーの研究をすればするほど、そこから何百メートルも距離をとる若者がいることを感じるようになったんです。これはどういうことだろう、と。

企業でも、経営者が「これからは君たちの時代だ、リスクを取ってチャレンジしよう」と新入社員に声を掛けていますが、言えば言うほど彼らは引いていくんですよね。僕は大学で若者たちと接する立場にあって、いわば「若者たちの住む世界」の住人でもあります。そこで「あれ、社会の中で、彼らの存在はあまり知られていないのかもしれない」と思ったのが執筆のきっかけでした。

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