さらに、Aチームのメンバーも「Bチームには〝行けたら行く〟って言ってたらしいよ」という噂を耳にし、「どちらにもいい顔をしていたのかも」と疑念を抱くように。
翌週から、真由さんへのランチの誘いはどちらのグループからも減り、部署内には微妙な空気が漂い始めました。真由さん自身も「悪気はなかったのに……」と戸惑いながら、距離感の取り方に悩む日々が続いています。
「NO」は拒絶ではない
この場合、どうするのが正解だったのか? 難しいところです。
友達を作りに会社に行っているわけではありませんが、仕事のやりやすさには影響するものです。
ですから、感じのいい人を目指す場合、ついついみんなに「いい顔」をしてしまう人も多いのではないでしょうか。
いわゆる、「八方美人」になりがちです。
八方美人になってしまう人は、「NO」を伝えることを怖がっています。
そのことが最終的に、〝感じが悪い人〟認定につながってしまうと思わずに、よかれと思ってどんなことでも「YES」と受け入れてしまいがちです。
なぜ怖がっているのでしょうか? それは、「NO」イコール「拒否」「拒絶」だ、というような感覚があるからだと思います。
ですからまずは、「断ること=嫌われること」ではないと理解することが大切です。
心理学に「回避的コーピング」という言葉があります。
ストレスの原因になることから、一時的に目をそらすことで、ストレスを軽減しようとする行為です。どちらにもいい顔をする、というのもその一つでしょう。どちらかを選べば、どちらかにNOを言わなくてはならないからです。


















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