「景品にない商品を掲示しているのでは」との声が…サン宝石が《誇大表現》で謝罪。その裏で見逃される"真の問題"とは?
その間に、どちらかと言えば自虐的な表現だった「中二病」は、他人をからかうような意味合いも帯びていった。そうした経緯を考えると、商品名に利用することは、かなりリスクが高いように思えるのだ。
数カ月前にも別事案で謝罪
もし「中二病を自認する人々は、こういうのが好きなんでしょ?」といった上から目線の商売っ気が見えてしまうと、そこから火の粉が上がってもおかしくない。ただ、今回の炎上事案は、そことは若干、別の部分で起きている。「私の中二病は疼きません」とのクレームがあれば、たしかに「中二病が疼く」が誇大表現になる。ただ「漆黒」については、やはり誠実すぎる謝罪ではと感じてしまう。
とはいっても、ブランドイメージにおいては、あまりよい方向性には思えない。サン宝石は、女子小中学生向けのアクセサリーや雑貨などで知名度を上げたブランドだ。しかしコロナ禍などで打撃を受け、2021年8月に民事再生法の適用を申請。事業継続に向けたクラウドファンディングによる資金調達を経て、スポンサー企業のもとで再建を進めている。
今回の事案は、そうした「復活のストーリー」に水を差す出来事だが、実は数カ月前にも、サン宝石は謝罪をしていた。2025年5月、販売を予定していたカプセルトイ「カエルリング」をめぐり、サン宝石が発行した印刷物に、著作権者の許諾を得ていない写真を使用。加えて、「模倣品の可能性」を事前確認できていなかったとして、販売を中止したのだ。
長年愛された老舗でも、復活を焦っているように見えては逆効果だ。運営企業の公式サイトには「時代に合わせた『かわいい』に徹底的にこだわり、子どもも大人も笑顔にできるような商品をお届けすることを目指しています」と書かれている。
誰しもが心から笑顔になれる。そんなブランドイメージを地道に築くことが、いま求められているのではないか。そう考えると、そもそも「中二病」を題材とする商品をラインナップに入れたことそのものが、ブランドとしてのブレを印象づけてしまっているような気がするのだ。
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