そして、すべて買い占めるとまではいかずとも、それなりの量を集めない限り、今回のような「求めている商品は実在しないのでは」という疑念は持たない。そうした消費者心理は、カプセルトイのような商材を扱っている企業であれば、それなりに理解しているはず。にもかかわらず、誤解するような見せ方をしたことは、しっかりと反省する必要があるだろう。
漆黒に一家言ある人にはどう映る?
しかしながら一方で、筆者は擁護の余地もあると感じる。商品ディスプレーの下部に「画像と商品は多少異なりますのでご了承ください」「画像は処理を施しております」といった注意書きが記されていたからだ。
今回の炎上事案には、「同一商品なのに、別商品に見える写真を並べてしまったこと」と、「写真と実物の色味が異なっていたこと」、大きく2つの論点がある。その両方を混同してしまうと、話がややこしくなる。
前者については、先ほど述べた。後者について、サン宝石は「漆黒」が誇大表現だと言っていたが、これが注意書きで示された「画像処理による多少の差異」として納得できる範囲か否か、という点がポイントになってくるだろう。
「漆黒」を辞書で引くと、文字通り「漆のようなツヤのある黒」といった語義が出てくる。たしかに、SNSに投稿された購入者による商品写真を見ると、漆のような黒とまでは言いづらい。どちらかと言えば、ディスプレー中央にもあるシルバーリングに近い見た目だ。
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【「中二病」をテーマに商品開発することによるリスク】
