「スタンド・バイ・ミー」監督夫妻殺害の闇:逮捕された次男(32)を蝕んだ家庭内の知られざる真実

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この日、家族は、今年のアカデミー賞の司会者も務めた有名コメディアン、コナン・オブライエンの自宅で行われたクリスマスパーティに出席したのだが、途中、ロブとニックは大声で喧嘩を始め、夫妻は早々と帰宅したというのだ。ニックも同じ頃に帰ったのかどうかは明らかでない。

また、この2カ月ほど、ミシェルは、「ニックのメンタルヘルスと依存症の問題をどうしていいのかわからない」、「試せることはすべて試した」と親しい人に辛い心境を打ち明けていたのだともいう。

実際、家族は、長いことニックの依存症と闘ってきた。両親は息子を助けたい一心だったのだが、それが摩擦を生む原因にもなっていたようである。

ニックはティーンの頃からドラッグに依存

ロブとミシェルは1989年に結婚。夫妻の間には、長男ジェイク、次男ニック、長女ロミーが誕生した。

ニックはティーンの頃からドラッグに依存、更生施設に入ったり出たりし、別の街でホームレスとして暮らした時期もある。そんな状況に陥ってしまったのは、家に帰ればまた更生施設に連れて行かれるからと、逃げることを選んだからだ。

しかし、ある時、「僕は良い家の生まれなのに、なぜ路上やホームレスのためのシェルターで寝ているのかと思い、ヘロインをやめようと思い立った」と、2015年、ニックは、『ビーイング・チャーリー』がお披露目されたトロント映画祭でのインタビューで語っている。

『ビーイング・チャーリー』は、ニックの経験をベースに生まれた映画。脚本はニックが更生施設で知り合った青年マット・エリソフォンと共同執筆した。

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