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福田組『新解釈・幕末伝』で山田孝之が演じた木戸孝允、真の意味で強かった「逃げの小五郎」 の素顔とは

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  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)

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“地味で存在感が薄い”木戸孝允だが、実は剣の名手で……。『新解釈・幕末伝』では山田孝之さんが演じます(写真:STARDUST PROMOTION公式)
“みんなが知っているようで知らない幕末”を実写映画化する――。そんな意気込みで創られた映画『新解釈・幕末伝』が12月19日(金)から公開スタート。福田雄一監督のもと、坂本龍馬をムロツヨシが、西郷隆盛を佐藤二朗が演じるダブル主演で話題を呼んでいます。「英雄として語られやすい幕末の志士たちには、確かに意外な素顔がある」と、偉人研究家の真山知幸氏は言います。『偉人 大久保利通:「正解なき時代」のリアリスト』(草思社)を上梓した真山氏に、「幕末の三傑」の一人で、映画『新解釈・幕末伝』では 山田孝之が演じる、木戸孝允(桂小五郎)について、解説してもらいました。
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地味で存在感が薄い理由

薩摩藩士の西郷隆盛と大久保利通と並んで「維新の三傑」の一人とされる、長州藩士の桂小五郎。明治維新後は「木戸孝允」の名で知られる人物だが、西郷や大久保と比べると、やや存在感が薄い。

彼につけられたあだ名が、軽んじられている原因の一つかもしれない。人呼んで……逃げの小五郎。

敵に襲われたときの逃げ足の速さからそう呼ばれたが、幕末の志士としてはあまりにも情けない呼び名だ。実際は、どんな人物だったのか。

1833(天保4)年、長門国(山口県)萩城下の呉服町江戸屋横丁に、眼科と内科を専門にする藩医・和田昌景の長男として生を受けた。

和田家にはすでに跡継ぎがいたが、折しも隣の桂家では当主である桂孝古(たかふる)が62歳で病に伏しており、跡取りを探していた。そんな機に恵まれて、小五郎は8歳のときに桂家の養子として迎え入れられることになる。

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