第11に、AIは空気、水の次に重要なものとなるかもしれない。「目、耳、AI」となるかもしれないし、目と耳の代わりはすでにAIが行っているから、今さら言うこともないかもしれない。
もちろん、脳みそも、感覚も、そして幸福感もAIに支配されつつあり、AIそのものがその主体になるかもしれない。いずれにせよ、生きてくうえで不可欠の必需品となる。となれば、今のスマートフォンプラットフォームやインターネットという公共の場を、一部の企業が独占的ポジションを勝手に占有し、ぼろ儲けしているようなことは、AIでは許されないかもしれない。
政府など公的介入があり、全市民への提供を義務付けるかもしれない。そうなると、一定の利益は出るが、今の電力会社のように、普通の儲け以上は得られない領域になるかもしれない。それでは、現在の異常な投資ブームはペイしない。重要すぎる、本物すぎる、必需品すぎるがゆえに、公的介入を招き、ビジネス上の儲けにはマイナスとなるだろう。
「独占企業群VS.市民」は「市民の勝利」になる可能性
そうなると、アメリカを中心とする独占企業群は、この政策と戦うことになるが、それは多くの市民を敵に回すことになり、世界の分断はさらにひどくなるだろう。これは泥沼化する可能性があり、インターネットの二の舞は政府、市民側もしない可能性がある。
なぜなら、インターネットと違って、AIはまだどういう形でわれわれを支配するかわからないうちに、多くの人々が恐怖感をすでに感じているからだ。これは長期の戦いになるだろう。
そうなると、市民のほうが強い。なぜなら、彼らは、暇であるからである。ビジネス、投資家は急いでいる。資金をいち早く回収したい。しかし、市民は反対して戦うための時間費用、機会費用が低い。とことん戦うだろう。そうなると泥沼化する。日本でプライバシーの名のもとにビジネスが進まないのと同様の状況、それのもっと壮大なレベルでの泥沼の戦いである。だから、儲からない。
やっぱりどう考えても、AI企業への投資は儲からないのだ(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が競馬論や週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。



















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