「監獄で銃を頭に突きつけられた」「怖い犬が入ってきた」。イスラエル軍に拘束された「イタリア人活動家」が激白…《ガザに向かった船団》の舞台裏
「でもそのとき、怖いという気持ちよりも、俺たちはとても重要なことをしているんだ、歴史上かつてない規模で、正しいことをしているんだっていう思いが強かった。そしてイタリア中の広場に集まったたくさんの人たちが僕らを見ていて、そして守ってくれるだろうって感じていた。その思いが勇気になって、前に進めたんだ。諦めるな、という力をくれた」
アブが言及した、イタリアの広場に集まった人々。それはGSFが出発して以来、船には乗れなかったけれどガザをなんとか応援したい、GSFの人々に少しでも勇気を与えたい、そんな願いがイタリア全国で膨らんでいたことを指す。
特に9月22日には全国ストライキが決行され、イタリア全国の100を超える市町村で合計200万人という巨大な動きが起こった。
港、国鉄、高速道路など主要な交通機関が封鎖され、普段なら仕事や外出に支障が出るとブーイングを起こすイタリア人たちも、今回は笑顔でパレスチナの旗を振ったり、応援したりする様子が各地で報道された。イタリア全体がパレスチナへの連帯感を強め、GSFの無事を祈っていた。
拘束中は飲み水をもらえず、頭に銃を突きつけられた
――拘束されていたときはどんな感じだったの? 殺される恐怖はあった?
「扱いは乱暴だったし、飲み水もくれないなど、ひどい状態だったけど、殺されるとは思わなかった。だって僕らを殺したりしたら、それこそイスラエルは世界からものすごい批難を受けるし、それだけでは済まないだろうからね。
ただ、イスラエル軍は監獄の中に、夜中も数時間おきに怖い犬(警察犬?)を連れて入ってきて、銃を頭に突きつけたりして脅かして、僕らを寝させないようにしたんだ。一種の拷問だよね。そんなときに間違って発射されたりしたらって、それは怖かったね」
拘束されていた6日の間、アブたちはずっとハンガーストライキを続けたという。
「6キロ痩せたよ。逮捕じゃない、あれは誘拐だ。違法な誘拐に対して抗議するためにね。僕らはインターナショナル海域にいて、自由に航海する権利がある場所で拿捕され、船も奪われた。イスラエルがやったことは全て違法行為だったんだ」



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら