「テレビは火事のことばかり」「つまり原因は何?」「その後どうなった?」 量産される《火事ニュース》に芽生えた"モヤモヤ"の正体

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
火災
国内外で大小問わず、火災とそれにまつわる報道が相次いでいます(写真:ふくいのりすけ/PIXTA)

このところ、中国の香港や日本の大分、函館などで大規模火災が相次ぎ、そのたびに被害の差こそあるものの、全国ネットの報道・情報番組で報じられました。さらに延焼がなかったものも含めると、全国各地の火事が毎日のように報道されています。

ネットメディアはシンプルなストレートニュースにとどめるケースが多い一方、テレビの報道・情報番組はその大半がトップニュース扱い。これは東京のキー局だけでなく地方局でも同様であり、被害が少ないときでもトップニュース扱いされやすいところがあります。

緊迫する日中関係などの重要なニュースが多数ある中、なぜ「火事のニュース」はトップに扱われるのでしょうか。

「火事報道」がトップニュースになる理由

さらに番組を見ていると、シリアスな状況がうかがえる一方で、気がかりなのは「あれ? 何かおかしい気がする」「何だろう……この違和感は」という釈然としないムードが漂っていること。

そんな釈然としないムードの正体は何なのか。ここでは火事の報道に漂う違和感の背景を震災や水害との違いを交えながら掘り下げていきます。

次ページ視聴者への訴求度が高くなる2つの点
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事