トルコ《カッパドキア》の「洞窟ホテル」が最高すぎた!気球に乗って美しい景色を見下ろす"至福の体験"も

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先生:数億年前にアナトリア最高峰のエルジェス山が噴火して、その火山灰や溶岩が地層をつくったのだけど、そのうちやわらかい凝灰岩が風や雨で大きく侵食され、摩訶不思議な形になったようですよ。

同行した友人ゼネプ:早朝に気球に乗ってカッパドキアを上空から堪能する体験もあるで。これ見てや。

気球
(画像:『旅する世界史教室』P.204より)

―ひっ! 結構高い……(300ユーロ程度)。せっかくだから行ってみようかな。

先生:ツアーではお客さまはみんな乗っていましたね。あと、トレッキングも人気。

―洞窟ホテルや地下都市も、やわらかい岩を削ってつくられたのか。

先生:そうです。カッパドキアのあたりには新石器時代から人が住んでいたらしいのだけど、紀元前1000年ごろには洞窟が掘られていたということ。当初は貯蔵庫などに用いられました。

ローマ帝国前期にはキリスト教徒の迫害がしばしばあり、この地に逃れたクリスチャンが岩窟に居住したようです。ギョレメの野外博物館には洞窟教会が多数残っていて、見事な壁画を見学できますよ。

さぁ、カイマクルの地下都市に到着しました。

2万人が住める巨大な地下都市

地下都市
(画像:『旅する世界史教室』P.205より)

―地下に都市が広がっている! よくここまで複雑な構造をこしらえましたね。

先生:ここカイマクルの地下都市には、マックスで2万人ほど居住できたらしい。地下は8~10階ほどあって、住居や食堂はもちろん、羊小屋やワインの醸造所もあり、学校や礼拝堂など公共施設を備えた一大都市でした。

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