応援してくれる人たちと一緒なら、復興できる気がする
窪田:高橋さんといえば、まずは「関係人口」という言葉をおいては語れないと思います。この概念や、提唱に至った経緯などからうかがえますでしょうか。
高橋:きっかけは2011年の東日本大震災でした。僕は当時、大きな被害を受けた岩手県大槌町の支援に当たっていました。避難所に指定された安渡(あんど)小学校の校庭で焚き火をしながら、地元の人たちと集まっていたとき、自治会長さんにこんなふうに言われたのです。
「大槌町ではたくさんの人が亡くなったし、若い人は内陸部に避難して、町から人がいなくなってしまった。でも高橋くんみたいに、ここに住んでいなくても何度も通って応援してくれる人たちがいる。自分たちだけだったら無理かもしれないけれど、そういう人たちと一緒なら、復興できる気がするよ」と。




















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