その不調､脳疲労ではなく腸疲労！【医師推奨】腸を休めて疲労をリセットする"すごい食事"3選 ｢納豆｣のほかに有効なのは…？
つまり、腸の炎症が落ち着けばサイトカインも減り、脳の負担が軽くなる。腸を休めることが、脳疲労の回復につながるのです。
腸を回復させる腸脳サポート食
①発酵性食物繊維は、腸と脳を同時に整える
腸内細菌の主なエサとなるのが「発酵性食物繊維」です。
特に水溶性食物繊維は、腸内で“短鎖脂肪酸”を産生し、腸の炎症を抑える働きがあります。（Cummings et al., Gut, 1987）
さらに、この短鎖脂肪酸は腸だけでなく脳にも作用し、不安や情動を安定させる効果が報告されています。（Dalile et al., Nat Rev Gastroenterol Hepatol, 2019）
おすすめの食材は、大麦、玉ねぎ、ごぼう、りんご、わかめや昆布など。
日々の食事に取り入れることで、腸と脳の両方にプラスの影響が期待できます。
②発酵食品は「腸に直接働く力」と「間接的に働き腸を育てる力」がある
発酵食品の菌は「直接」腸内に定着して働く場合と、「間接的」に腸内フローラ（腸内細菌叢）に良い影響を与える場合の2タイプが存在します。
■『直接働く』タイプ
【納豆菌（Bacillus subtilis var. natto）】
納豆菌は、耐熱性・耐酸性に優れ、生きたまま大腸まで届くのが特徴です。
腸内では悪玉菌の増殖を抑え、便通を改善するほか、酪酸産生菌を増やす働きもあることが医学的に示されています。（Rada et al., Microbiol Res, 2020）
納豆菌は、耐熱性・耐酸性に優れ、生きたまま大腸まで届くのが特徴です。
腸内では悪玉菌の増殖を抑え、便通を改善するほか、酪酸産生菌を増やす働きもあることが医学的に示されています。（Rada et al., Microbiol Res, 2020）
【乳酸菌の一部（植物性乳酸菌、ラクトバチルス属など）】
腸内では、粘膜バリア機能を強化し、小腸の免疫機能を高めるとともに、炎症を抑えるといった直接的な作用が示されています。（Nishida et al., Benef Microbes, 2017）
腸内では、粘膜バリア機能を強化し、小腸の免疫機能を高めるとともに、炎症を抑えるといった直接的な作用が示されています。（Nishida et al., Benef Microbes, 2017）
■『間接的に働く』タイプ
腸内に定着しなくても、発酵食品に含まれる菌は腸管内で乳酸や酢酸、ポリフェノール、短鎖脂肪酸の前駆体、抗菌ペプチドなどを生成し、善玉菌が育ちやすい腸内環境を作ります。
これにより腸粘膜の炎症が軽減し、リーキーガット症候群が改善します。
さらに、セロトニンやオキシトシンなどの材料が増えることで、精神・神経症状の改善が期待できると報告されています。（Nishida et al., Benef Microbes, 2017）
さらに、セロトニンやオキシトシンなどの材料が増えることで、精神・神経症状の改善が期待できると報告されています。（Nishida et al., Benef Microbes, 2017）
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