その不調、脳疲労ではなく腸疲労!【医師推奨】腸を休めて疲労をリセットする"すごい食事"3選 「納豆」のほかに有効なのは…?
そもそも、脳のコンディションを決めるのは、神経伝達物質のバランスです。なかでも、幸せホルモン=セロトニン・オキシトシンや、やる気のホルモン=ドーパミン、そしてリラックスのホルモン=GABAが、心理状態や集中力に強く作用しています。
そして、これらの物質の多くは、実は腸で作られているのです。例えば、セロトニンやオキシトシンの90%は腸内で生成されていますし、ドーパミンの約50%も腸由来です。また、GABAの産生には腸内細菌が関与していますので、腸が整っていれば脳は勝手に整い、逆に、腸が乱れれば脳も乱れます。
ですから、腸を整えることは「脳の環境を整える直接的なアプローチ」といえるのです。
腸疲労が脳疲労に直結する仕組み
腸疲労の根本原因は、腸の「慢性炎症」です。腸内細菌のバランスが崩れる、つまり善玉菌が減って悪玉菌が増えることによって、腸粘膜の防御作用が低下し腸粘膜が傷つきます。そのことによって、腸粘膜のバリア(タイトジャンクション)が緩み、リーキーガット症候群(腸漏れ)を起こします。
リーキーガット症候群では、さまざまな毒素や化学物質が体内に漏れ出し、免疫システムが過剰に反応、このとき体内で増えるのが、炎症性サイトカインです。問題は、この炎症性サイトカインが脳の炎症を引き起こし、脳疲労を招く結果となります。
つまり、腸の炎症 → サイトカイン増加 → 脳の炎症という腸由来の脳疲労のルートが存在しているわけです。


















