その不調、脳疲労ではなく腸疲労!【医師推奨】腸を休めて疲労をリセットする"すごい食事"3選  「納豆」のほかに有効なのは…?

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

では、腸の慢性炎症(リーキーガット)は何が引き金になるのでしょうか。

問題①グルテンが腸のバリア機能を壊す

グルテンに含まれる「グリアジン」には、腸の粘膜同士をつなぐ“タイトジャンクション”を緩める作用があります。その結果、腸のバリアが破壊され、毒素や未消化のタンパク質が血液中に漏れ出す「リーキーガット症候群」を引き起こします。(Fasano et al., Physiol Rev,2011)

問題②カゼインが腸と脳に及ぼす炎症の連鎖

乳製品に含まれる「カゼイン」は、腸粘膜に炎症を引き起こし、炎症性サイトカインの産生を促すことがわかっています。

また、カゼインの断片「カソモルフィン」は腸の免疫系を刺激し、炎症を助長すると考えられています。(Jyonouchi et al., 2005)

こうした炎症により、炎症性サイトカインが上昇し、脳の報酬系(意欲中枢)にダメージを与えます。

その結果、「気分の落ち込み」や「やる気の喪失」といった“ブレインフォグ”を招き、脳のメンタル機能そのものを弱めてしまいます。(Dantzer et al., 2008)

腸を休め、脳疲労をリセットする最短ルート

小麦(グルテン)・乳製品(カゼイン)をたった2〜4週間控えると、腸炎症マーカーが低下し、神経症状が改善、物忘れ、集中力の低下、不眠、気分の落ち込み、などの精神、神経症状が改善することが多いことがわかっています。(Vojdani et al., Nutrients,2020)

次ページ腸を回復させる「腸脳サポート食」とは
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事