「"自分語り"が多い」「国分もかわいそう」と賛否…ようやく実現した《国分太一の会見》と《日テレの対応》に抱く、"強烈な違和感"の正体

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ただ第三者から見れば、「最初のヒアリングで国分さんが答えたことがコンプライアンス違反だったのだろう」とみなすのが自然でしょう。だからこそ会見を見た人の中には「それ以上のことを聞きたいということは思い当たる行為がたくさんあってどれかわからないのでは?」という解釈の人もいました。

会見では12回にわたって「(何が問題だったのか)“答え合わせ”をさせていただきたい」というフレーズが繰り返されましたが、それをすることによって被害者にどんな影響が起こりうるのか。

国分さん側のコメントからは「影響が起こりえないようにします」というニュアンスが感じられますが、本当にそれが可能なのか。どのような方法で起きないようにするのか。万が一起きたらどんな対応を取るのか。

日本テレビがこの1点を懸念しているだけに、これらへの言及があってもよかったように感じます。

国分さんの会見からは「いかに苦しい立場であるか」がひしひしと伝わってきた一方で、被害者に対する謝罪の少なさ、それ以上に感情を込めたTOKIOと家族への言葉。ひいては、加害者が涙を流す会見そのものに違和感を覚える人がいるのは当然かもしれません。

「やっとしゃべれた」という思いが強すぎたのか、内容のバランスとしては欠いていた感は否めず、そのコメントは共感できるところとできないところが混在していました。

国分太一の一件における「日テレの責任」

一方で国分さんの会見によって日本テレビに対する疑念が広がっていることも事実でしょう。

会見後、日本テレビは、

「会見で国分太一氏は『答え合わせがしたい』と述べていましたが、ヒアリングで自ら話された内容だけでもコンプライアンス違反に該当し、『青少年に見てもらいたい番組』に選定されている『ザ!鉄腕!DASH!!』を降板していただくことを即断せざるをえないものでした」

「当社は一貫して関係者の保護を第一に対応しており、何よりも関係者が自分の身元を特定され、『二次加害』がもたらされることに強い恐怖を感じております。その観点から『答え合わせ』は難しいと考えております」

などのコメントを発表しました。

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