腎臓寿命を延ばすために「無理なくできる5つの減塩方法」→【専門医が勧める】塩分を抑える調味料

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〈減塩の工夫③〉調味料は「かける」ではなく「つける」

みなさんは、食塩、しょうゆ、ソース、みそなどの塩分の多い調味料を料理にたくさん使ったり、食卓に並んだ料理にしょうゆやソースをドバドバッとかけたりしてはいませんか?

じつは、日本人の1日あたりの平均塩分摂取量およそ10gのうち、なんと6g以上を調味料由来の塩分が占めているのです。ですから、これらを意識的に減らせば、それだけでかなりの減塩につながるはずです。

おすすめの作戦は、調味料は「かける」のではなく「つける」ように習慣づけること。つまり、食卓に置いたしょうゆやソースを料理にかけるのではなく、あらかじめ小皿にしょうゆやソースを入れておいて、ちょっとだけつけて食べるスタイルに変えていくわけです。

とんかつや串カツもソースにちょっとだけつけて食べ、野菜スティックなどもディップに少しだけつけて食べる。もちろん、お刺身もしょうゆにちょんと少量つけるだけで口に運ぶのです。きっとこれを習慣づけるだけでかなりの塩分を減らすことにつながるでしょう。

冷奴はラー油をかけて食べるのがおすすめ

〈減塩の工夫④〉香辛料や薬味を活用する

ショウガ、ニンニク、ラー油、山椒、ワサビ、レモン、カレー粉……こういった薬味や香辛料を料理に加えると、味にパンチやメリハリが出て、しょうゆやソースを使わなくてもおいしく料理をいただけるものです。どんな料理にもしょうゆをかけるような人もたまにいますが、そのしょうゆをこれらの薬味や香辛料に変えれば、相当な量の減塩につながるはずです。

なかでも私のイチオシは「ラー油」です。ラー油には塩分も含まれていませんし、ピリッと辛くて料理の味をおいしく引き立ててくれます。私の場合、冷奴にもしょうゆではなくラー油を用います。また、職場の大学へ出かけるときには弁当代わりに「ゆでた野菜」をタッパーにつめて持参し、これにもラー油をかけて食べています。また、ラー油のほかにもチューブの生ショウガや生ニンニクを使って味に変化をつけるときもあります。

みなさんも試してみてください。こういった薬味や香辛料をうまく味方につけられると、しょうゆやソース、みそなどの塩分の高い調味料を使う機会がグッと減ってきます。減塩生活を効率よく進めるのに大いに役立つのは間違いありません。

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