「夜中に目が覚めてしまう」「寝つきが悪い」ーー。睡眠専門医が教える「ぐっすり」眠る方法。"プチ夜ふかし"がいい、ってどういうこと?

✎ 1 ✎ 2
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

もともと「筋弛緩法」は不安症状の治療に使われていましたが、近年では不眠症、頭痛、顎関節症、双極性障害、高血圧などの治療にも使われています。米国睡眠医学会・日本睡眠学会なども、慢性不眠症に対する有効な非薬物療法の一つとして推奨しています。

「筋弛緩法」は「力を入れる→力を抜いて脱力する」を繰り返す簡単なリラクゼーション法です。

最初に力を入れることで、あとから力が抜けていくときの感覚がよりはっきりします。力を抜くときはゆっくり呼吸しながら、ゆるんでいく感覚を味わってください。

椅子に座ったままでも、ベッドに横になったままでもOKです。道具も不要なので、気軽にトライできます。代表的なものをご紹介しますのでぜひ試してみてください。

筋弛緩法のやり方は?

※力を入れる際は全力ではなく7~8割程度の力で十分です
※力を入れる秒数(5秒)や回数もあくまで目安です
※体調や年齢に合わせて無理のない範囲で行ってください
※肩や腰など痛みを感じる場所がある方は、その部位は飛ばしてもかまいません
筋弛緩法
(画像:『ぐっすり! 1万人を治療した専門医が教える最強の睡眠メソッド』より)
筋弛緩法
(画像:『ぐっすり! 1万人を治療した専門医が教える最強の睡眠メソッド』より)

 

筋弛緩法
(画像:『ぐっすり! 1万人を治療した専門医が教える最強の睡眠メソッド』より)

眠れないときの呼吸法

中途覚醒してしまったときにリラックスできる、簡単な呼吸法もご紹介します。

【基本編】
①3〜4秒かけて鼻から息を吸う
②7〜8秒かけてゆっくり口から吐く

これを4〜5セット行います。

途中で息苦しくなったら無理せず回数を減らし、めまいや不快感を覚えたら中止してください。

【応用編】
①4秒かけて鼻から息を吸う
②7秒間息を止める
③8秒かけて口から吐く

これを4~ 5セット行います。

ポイントは、途中で「息を止める」時間を作ることです。この呼吸法により、気分を落ちつかせる自律神経である副交感神経が活発になり、より深いリラックスを得られる人もいます。

ぐっすり! 1万人を治療した専門医が教える最強の睡眠メソッド
『ぐっすり! 1万人を治療した専門医が教える最強の睡眠メソッド』(徳間書店)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
渥美 正彦 睡眠専門医、上島医院院長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あつみ・まさひこ / Masahiko Atsumi

1997年大阪市立大学医学部卒業。上島医院院長。睡眠専門医、精神科専門医。

2017年よりYouTubeチャンネル「睡眠専門医渥美正彦」を開設。睡眠障害、不眠症、うつ病、双極性障害(双極症・躁うつ病)などの【そこが知りたかった!】を情報発信。

日本人の睡眠時間を1時間のばし、心の病気で命を絶つ人を10分の1に減らすことを目指す。

著書に、『睡眠専門医が教える!子供が朝起きなくなったときに、親子で読む本』(セルバ出版)、『子どもの発達障害がよくなる睡眠の教科書』(マキノ出版)がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事