やはり上級グレードには標準のデジタルルームミラーは、リアぎりぎりまで確認できるし、車内に大きな荷物を搭載して、通常のミラーが役に立たないときにも便利だ。解像度も高い。
Google搭載のナビゲーションも、思いきった装備だ。「OK,Google」(実際は日本語で「グーグル」と言わないと反応しない)のコマンドでシステムを起動させ、「暑い」というとエアコンの温度を下げてくれる。
音楽も同様。たとえばSpotifyのアプリがダウンロードしてあれば、「ハンバート・ハンバートかけて」と言えば、すかさず探してくれるという具合。聴き取り能力も高い。
「MITSUBISHI CONNECT」も上級グレードには標準装備で、スマートフォンの操作で、エアコンのオン・オフ、ドアの施錠と解錠、ナビへの目的地送信、といった機能が使える。
価格に対して切に願うこと
日本の乗用車市場で軽自動車の割合が4割を超えていく、というのにちょっと前に驚いた記憶があるが、デリカミニはその裏付けになるような出来のよさだ。
今回乗った「Tプレミアム・デリマルパッケージ4WD」の価格は、290万7300円。日産「ルークス」の場合、トップモデルの「ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション」が236万3900円。
ルークスでは上に「オーテック」バージョンが設定されていて、こちらのほうがスポーティ志向と、市場での棲み分けができそう。
ホンダ「プレリュード」が600万円を超える昨今。フル装備のデリカミニが300万円に迫るのは、避けられないことなのかもしれない。働く人の手取りが増えればよいのだ。あらためてそう思った。
全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1815mm
車重:1050kg
ホイールベース:2495mm
エンジン:直列3気筒659cc
最高出力:47kW
最大トルク:100Nm
変速機:CVT(無段変速機)
駆動方式:4輪駆動
燃費:17.8km/L
乗車定員:4名
価格:290万7300円
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