約300万円でも売れる「デリカミニ」の実力は? ベンツやボルボからの乗り換えもある軽自動車の概念を変えた軽自動車

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軽自動車の市場で、ダイハツやスズキ、それにホンダといった強力な競合の存在ばかり考えていると、価格競争力など、マイナスのクルマづくりになってしまいがち、ということか。

ドライブモードは、共同開発の日産ルークスは「エコ」「スタンダード」「スポーツ」。三菱ではそこに「グラベル」と「スノー」を追加する。

時計回りに回すと「グラベル」と「スノー」というドライブモードが選択できる(筆者撮影)

日産にも同様のドライブモードを設定する選択はあったようだが、「軽自動車なので不要」と判断したと聞いた。

デリカミニではグラベルとスノーのモードを持つのが大きなセリングポイントと聞くが、房総半島で試乗したかぎりでは、グラベルが精一杯。そこはノーマルモードで走りきってしまう。それほど、よく走る。

この走破性の高さは、160mmと高めの最低地上高と、長くとられた印象のサスペンションストロークによるところが大きいだろう。

軽スーパーハイトワゴンゆえ後席の空間は相当に広い(筆者撮影)

よっぽどの積雪路を走るつもりでなければ、私なら前輪駆動版(約16万円安)を選ぶかもしれない。オールシーズンタイヤなどを履いていればいいかな、と。

このように悩めるのも、豊富な選択肢を提供してくれるデリカミニの特長だ。

Google搭載ナビを含めた装備の充実

今回は、運転席からの視界確保のため「Aゼロ」といってウインドシールドがはまっているもっとも前のピラーを細くした。そのかわり、その直後にある「Aワン」ピラーの強度を上げたそうだ。

もっと日常生活における視界の不安をとりのぞくために、「3Dマルチアラウンドモニター」を上級グレードには標準で、ほかのグレードにもオプションで装着できる。

3Dマルチアラウンドモニターは複数のカメラの合成による映像を表示(筆者撮影)

ドライバーズシートでカメラの起動ボタンを押すと、車両の周囲を360度チェックできるバーズアイビュー、フロントまわりが広角で見えるノーズパノラマビュー、車体の下が透視できるようなフロントアンダーフロアビューが確認できる。

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