放置すると「腰痛や肩こり」にも連鎖…しつこい"首のこりや痛み"の解消に【ほぐすべき】2つの場所

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この姿勢が実に首によくないのです。ちょっとお行儀が悪いかもしれませんが、食事のときなどに1度次のようなことを試してみると実感できると思います。

まず、肉じゃがのじゃがいもでも、小分けにしたリンゴでも構いませんので、それなりの大きさの食べ物をつまようじ、プラスチックのフォークなどで刺して、食べ物が上になるように持ち上げてください。

そして、フォークやつまようじを地面と垂直にして持っているときと、少し地面側に食べ物を傾けているとき。どちらが、手に負担がかかっているでしょう。

地面側に食べ物を傾けたほうが、手に負担を感じるのではないでしょうか。先ほど述べたように、頭を下向きに傾けてスマホを見る姿勢が、この地面側に食べ物を傾けている状態です。

つまり、スマホを見る姿勢をとり続けることによって、頭を支える首に余計な負担がかかり、その状態が長く続くことで癒着が起こり、首にこりや痛みが生まれてしまうのです。

「わたしは、スマホをあまり見ないけど……」と思われた方もいらっしゃることでしょう。先ほどは、首のこりや痛みを訴える人が増えた原因が、近年スマホを見る時間が増えたことが一因ではないかと述べただけです。スマホ=首のこりや痛みの原因であると断定しているわけではありません。

スマホを見るような姿勢、つまり頭を前に傾けているような姿勢は、例えば、手元で細かい作業をしているとき、パソコンで仕事をするとき、勉強をするときなどもこのような姿勢をとっているはずです。

もちろんスマホと同じように、長時間このような姿勢をとっていれば、こりや痛みが生み出されているということになります。

「こりや痛み」は連鎖する

こりや痛みが生まれるということは、痛みがあれば、そこの筋肉を使わないような動きになりますし、こりが生まれているならば、正常なときと比べて、筋肉の働く力が弱くなります。

そこで、日常生活を送るなかでこりや痛みが生まれた首の筋肉の代わりに、ほかの筋肉がより頑張ってしまい、負荷がかかり、さらなる癒着を生み出し、バランスをとるために、背中が丸まった猫背の姿勢になりやすくなったり、骨盤が前に倒れたりと肩や腰に負担のかかりやすい姿勢になってしまう。

次ページ姿勢の崩れによる「癒着の連鎖」
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