なぜドラッグストアの食品は安いのか?スーパーを脅かす「価格破壊」の裏側と「支持されるスーパー」の特徴
食品分野に攻勢をかけるドラッグストア。ドラッグストアの食品が安い理由とは?(写真:Mugimaki/PIXTA)
なぜスーパーの入り口に野菜があるのか。なぜ最近、ドラッグストアでも食料品を安く取り扱うところが増えているのか。なぜ「PB(プライベートブランド)」が増えているのか。
私たちの暮らしに欠かせないスーパーマーケット。コロナ禍を経て惣菜市場が拡大し、ドラッグストアが食品分野に攻勢をかけ、プライベートブランドが存在感を増す――。いま「買い物の現場」で何が起きているのか?
流通業界を長年取材してきた白鳥和生氏の『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか スーパーマーケットで経済がわかる』より、一部抜粋・編集してご紹介します。
スーパーのライバル
スーパーマーケットのライバルはどこか。
原則24時間営業で、品揃えを絞りながらも品質の高い弁当やおにぎり、カップ惣菜などを販売するコンビニエンスストアはもちろんだが、最近はドラッグストアとの競合が増えている。
日本チェーンドラッグストア協会によると、2024年度のドラッグストア約2万店の推定総売上高は前年度比9%増の10兆307億円と、初めて10兆円を上回った。
スーパーマーケットを尻目に売上高に占める食品の比率を高めており、割安な食品で集客して、医薬品や化粧品で粗利益を稼ぐスタイルが定着している。
ドラッグストアは食品の取り扱いを増やしている(冷凍の魚介類を売る北海道札幌市のサツドラ)(画像:『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか スーパーマーケットで経済がわかる』より)
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