なぜドラッグストアの食品は安いのか?スーパーを脅かす「価格破壊」の裏側と「支持されるスーパー」の特徴

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スーパーマーケットの品揃えも同様で、マンネリでお値打ち感がない商品では、そっぽを向かれかねない。もちろん「安かろう悪かろう」は成り立たず、安くても特色やこだわりを持ち、高ければ高いなりにストーリー性などの付加価値がなければ、二極化の時代には対応できないのだ。

支持されるスーパーの特徴

実際、ディスカウント型のスーパーマーケットの業績は好調だ。

首都圏を地盤とするオーケーの25年3月期連結の売上高は前期比10.1%増の約6860億円、営業利益は5.5%増の約387億円と堅調な伸び。銀座など都心部の商業施設から出店の引き合いが相次ぎ、24年11月には関西進出も果たした。

オーケーのオネストカード
オーケーは「オネスト(正直)カード」で店側にとって不都合な情報も開示している(画像:『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか スーパーマーケットで経済がわかる』より)

同社は、店頭の生鮮品の品質が産地の天候不順などにより十分な水準でない場合や、商品が価格改定前であるときには、店内の掲示物で来店客に周知するなど、低価格志向と説明責任を重視する姿勢が支持されている。

サービス産業生産性協議会の顧客満足度調査では、15年連続でスーパーマーケット部門の首位を獲得している。

(画像:『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか スーパーマーケットで経済がわかる』より)

ほかにも、神戸物産がフランチャイズチェーン展開する業務スーパー、精肉専門店から出発したロピアなど、所得環境が厳しい中でEDLP戦略をとり、POPに工夫を凝らしたりして、メリハリのある売り場をつくっているチェーンが台頭している。

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