なぜドラッグストアの食品は安いのか?スーパーを脅かす「価格破壊」の裏側と「支持されるスーパー」の特徴
ドラッグストア各社も、食品を安売りする傾向を強めている。その最右翼が九州から関東に進出してきたコスモス薬品だ。
「ディスカウントドラッグ」を掲げ、食品の売上高構成比が60%を超える。利益率の高い医薬品や健康食品を売るため、利益率を抑えた安い食品で客を集める戦略をとり、出店地域ではスーパーマーケットの牙城を切り崩しつつある。
どっちがお得なのか?
「スーパーマーケットとドラッグストアはどっちが安いのか」、あるいは「どちらがお得なのか」。疑問に感じる読者は多いだろう。
スーパーマーケットの強みは何といっても生鮮食品だ。ドラッグストアは人手や設備にコストがかかるため、野菜や果物、刺身や肉などにはなかなか手を出せない。
もちろん生鮮食品を扱うドラッグストアも増えているが、仕入れはスーパーマーケットに一日の長があり、新鮮さで勝る。魚は冷凍、肉は豚肉のみといったドラッグストアも多い。
一方、医薬品や健康食品、シャンプーや洗剤などの日用品ではスーパーマーケットに勝ち目はない。ドラッグストアは利益率が高く額も大きい医薬品や健康食品を買ってもらうために、食品を「目玉」として格安販売する傾向にある。
食品を「収支トントン」で売っても、客の来店頻度が上がれば、利益率の高い商品を買ってもらえる確率が上がるからだ。
従来は菓子やペットボトル飲料が目玉商品だったが、最近は豆腐や卵、パンなどもチラシ特売以外ではドラッグストアのほうがお買い得であることも少なくない。
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