「とんかつ市場」活況の裏に"味"の変化…? とんかつの「松のや」劇的スピードで爆増の舞台裏
松屋はもともと牛めしの専門店だが、創業当時からカレーや定食など、メニューのバリエーションが豊富だった。
マイカリー食堂という専門店があるのに、松屋、松のや、それぞれが独自のカレーをメニューに揃えるなど、本業にとらわれないメニュー開発は同社のDNAと言えるだろう。
ブランドを超えた派生メニューも
ブランドを超えた派生メニューもある。例えば松のやの「うまトマロースかつ」は松屋で人気の「うまトマハンバーグ」のアレンジだ。ニンニクがきいてガツンと濃いトマトソースは、とんかつ、さらにご飯との相性も抜群に良い。
新メニュー発売の頻度の高さからも、客に伝える価値として、メニューのバリエーションを重視していることがわかる。
このように、専門店ながら、意欲的に新しいメニューに挑戦してきたノウハウが、複数業態の運営においても役立っているのではないだろうか。
今後の抱負を久保氏に聞いたところ、次のような答えが返ってきた。
「店舗数は業界N0.1だが、それで満足するのではなく、価値ある商品を提供し続けていくことが目標」
「価値」の中身を聞いたところ、ブレのない安定した品質、来店動機になる豊富な品揃えなどにより「お客様に満足いただけること」という。
ただ、将来的に人手不足が予想される中、オペレーションの課題はさらに重要度を増していくだろう。併設店として価値を提供し続けていくためには、さらなる進化が必要になるのかもしれない。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら