「宿5280円」「バス3ドルで空港へ」 24年ぶりのハワイ《50代男ひとり旅》に出かけた"結果"・・・

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この映画からワイキキに戻ると、LGBTQ+の祭典、ホノルル・プライドとよばれるパレードが行われていた。

LGBTQ+の祭典「ホノルル・プライド」のパレードがすすむワイキキのカラカウア通り(筆者撮影)

企業など、グループごとに思い思いの格好でパレードする姿に、アメリカのもう一つの様相をみる。そのすぐ後ろのビーチでは、パレードにまったく無関心にみえる観光客が多数いるのもまたワイキキビーチらしいのかもしれない。

最安?約5280円の宿へ、空港まではバスで3ドル

3泊目は、夜遅くから朝までしかいないこともあり、おそらくハワイ最安のゲストハウスであるワイキキ ビーチサイド ホステルに宿泊した。34.21ドル(約5270円)。このホステルは1998年開業で、開業間もないころに1度宿泊したことがある。ワイキキビーチまでわずか1ブロックという立地、しかもコーヒーは無料で朝食は無料のパンケーキまでつく。

最終日だけはきちんとした食事をしたいと思い、ミロ・カイムキへ。シェフのクリス・カジオカ氏は日系4世。アメリカの調理学校であるCIAを出た後にニューヨークの三つ星PER SEなどで修業。ホノルルのセニアという有名店のオーナーシェフだった。

ミロ・カイムキは、もともと日本人がオーナーのビストロだったところを改装し、2020年4月に開業している。

「ミロ・カイムキ」の前菜。ウニのブリオッシュはこの店のスペシャリテ。追加料金でオーダーした。お任せのコースは125ドル(約1万9300円)とハワイでは比較的リーズナブルだが、これに20%ほどチップが加算される(筆者撮影)

お任せのコースは125ドル(約1万9300円)。ペアリングは55ドル(約8480円)。ホノルルのトップレストランとしてはリーズナブルな値づけだろう。ゲストのほとんどがアングロサクソン系。アジア系のゲストは数組だった。

シェフは京都に店を出すほどの日本フリーク。妙な日本料理の解釈はなく、最後まで楽しめた。ワインをなみなみと注いでくれるし、デザートワインもペアリングに含まれているのがありがたい。チップも含めるとこの日のゲストハウス代の9倍くらいかかったが、ハワイの食のシーンを垣間見ることができたのは収穫だった。節約が目的化すると、旅はつまらなくなってしまう。

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