ハワイに苦手意識もあったが・・・LCC「ZIPAIR」でハワイへ《爆安往復5.7万円》のリアル、想定外の感想と落とし穴 50代男のひとり旅は楽しめるのか
また、LCCといっても直行便なので、所要時間はJALやANAなどのレガシーキャリアと変わらない。荷物は7kgを超えると有料となるが、男一人のカジュアルな旅でザック一つだから問題ない。
欠点はないのか?
もちろん欠点もある。一つは座席の指定ができないことだ。機材はボーイング787-8で3-3-3の配列だが、中央席があてられてしまう可能性もある。
だが、これも裏技がある。今回ホノルル発成田行きの復路は座席に余裕があった。3席空いている中央席には「座席の移動は有料で承ります」と書かれた紙が置かれており、客室乗務員に席を移りたい旨を告げると、2000円(クレジットカードのみ)で移動できた。
3席あれば、横になることもでき、7時間のフライトの快適さは約束されたようなものだ。
最近の日本発の国際線は、どの路線も日本人が少なく肩身がせまいが、さすがのハワイ路線、日本人の家族連れや若者が目立つ。だが、日本人がハワイに最も多く訪れたのは1997年のこと。この年、約221万人の日本人がハワイを訪れた。これに対して2024年は約72万人。ピーク時の3割程度にすぎない。ハワイ離れは何も筆者だけではなかったようだ。
朝7時半にZIPAIRはホノルルのダニエル・イノウエ空港に到着した。この空港は大規模な空港としてはめずらしく、ターミナルの多くはオープンエアとなっており、空港に到着してすぐに、ハワイの風と陽光をじかに感じることができる。このターミナルを手がけた建築家はウラジオストクで生まれ、幼少時には日本にも住んでいたことのあるウラジミール・オシポフだ。
ハワイといえば、入国審査が厳しめで、筆者もかつて別室送りになったこともあったが、今回はアメリカの税関・国境警備局が提供するアプリMPCで登録した人専用のレーンを利用し、10分もかからずに入国できた。質問も「どのホテルに泊まっているのか」と日本語で聞かれただけで拍子抜けするほどだ。



















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