平気で"だしの素"を使う「料理研究家」への痛烈な違和感「添加物のプロ」が消費者に伝えたい「3つのこと」

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『安部ごはん』『安部ごはん2』『安部おやつ』では市販のだしの素を使わないレシピを提供しています。簡単にとれる天然だしのとり方も丁寧に教えています。

安部流・超簡単「和だし」のとり方を特別公開

ここでは特別に私が開発した超簡単な「和だし」のとり方を紹介しましょう。

きざみ昆布とかつおぶしを中火にかけて沸騰したら火を止めて、ざるなどで濾すだけで完成、たったそれだけで「天然の無添加だし」の出来上がりです。

『安部ごはん』で紹介している「司の和だし」。「水」「きざみ昆布」「かつお節パック」だけで簡単に作れます(撮影:佳川奈央)
だしをとったあとのかつお節と昆布から、あっという間にできる「だしとりあとの時短佃煮」は、「おかか昆布おにぎり」の具材にもなり、子どもも喜びます(撮影:佳川奈央)

いりこでだしをとるときも、いりこを前日に、水を張った鍋に入れておき、翌日、火にかけ沸騰したらいりこを取り​出せばいいだけです。

ものの10分でできるし、冷蔵庫で3日ほど持ちます。まとめて作っておけば、みそ汁に煮物にすぐに使えて、とても便利です。

「弱火よりやや強めの火でじっくり煮出す」「沸騰直前に昆布を引き出す」などといった一般の料理家がすすめるような小難しいワザなど、家庭用には必要ありません。

わが家では長年、カツオと昆布、いりこなどでだしをとっていますが、だしをとるのが面倒」と思ったことなど一度もありません

ぐっと寒くなり、温かい食べ物が欲しくなる時期。ぜひ「天然のだしのおいしさ」にみなさん目覚めていただきたいと思います。

安部 司 『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事

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あべ つかさ / Tsukasa Abe

1951年、福岡県の農家に生まれる。山口大学文理学部化学科を卒業後、総合商社食品課に勤務する。退職後は、海外での食品の開発輸入や、無添加食品等の開発、伝統食品の復活に取り組んでいる。NPO熊本県有機農業研究会JAS判定員、経済産業省水質第一種公害防止管理者を務めつつ、食品製造関係工業所有権(特許)4件を取得。開発した商品は300品目以上。

2005年に上梓した『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)は、食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、70万部を突破するベストセラーに。その他の著書に『食品の裏側2 実態編 やっぱり大好き食品添加物』(東洋経済新報社)などがある。

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