平気で"だしの素"を使う「料理研究家」への痛烈な違和感「添加物のプロ」が消費者に伝えたい「3つのこと」

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「安部ごはん料理教室」3つのお約束②「添加物入りのだし」でごまかさない

①と似ていますが、こちらは「添加物入り」であることは薄々承知しているけれど、便利さに負けて使ってしまう人に向けての注意喚起です。

『食品の裏側』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

昨今は便利な合わせ調味料がいろいろ発売されています。

市販のめんつゆ、白だしは以前から家庭料理に使われてきましたが、それだけでなく「○○が一発で決まる調味料」「煮物用○○」など、実にさまざまな「だし入り調味料」が出回っています。

形状も顆粒状、固形キューブ、ポーション入り濃厚ペーストエキスと用途によっていろいろあります。

「添加物入りとわかっていても、便利だからつい手が伸びてしまう」という人がどれだけ多いことか。

しかし、これらも結局は「黄金トリオ」に、工業用のうま味ベース、工業用エキス類で味のベースを作り、そこにみそやしょうゆ、塩などの基本調味料で味を決めているだけ。

こちらも工業用の加工食品とまったく同じ組成です。

<黄金トリオ+工業用うま味ベース+工業用エキス類+基本的調味料=カンベン調味料(めんつゆ、あごだしつゆ、白だし、煮物一発調味料など)>

こうして完成した合わせ調味料は濃厚な味で、完成度が高いのですが、各メーカー、どれも同じような味です。「安い、簡単、便利、おいしい」という添加物の働きが見事に反映されています。

私はこの「一発で決まる合わせ調味料」のことを「簡単便利(カンタンベンリ)な調味料」を略して「カンベン調味料」と呼んでいます。

めんつゆ、白だしなど「簡単便利な調味料」(カンベン調味料)も、工業用の加工食品とまったく同じ組成で作られている(図表:筆者作成)
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