「僕は逮捕されますか?」「奨学金も使い込んだ」→《オンラインカジノ》で大金を賭ける"若者"の実態。違法ギャンブルにハマる理由は?

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若者がオンラインカジノにはまってしまう理由としては、スマホで利用できることが大きい。若者の多くは日常的にスマホでゲームをプレイし、課金している。

暇つぶしになる話題になるという気軽な気持ちで始め、生活費に手を付け借金を背負う。そこから後戻りできなくなって犯罪に手を染めてしまう例もあるのだ。

法改正でオンラインカジノ規制が強化された

直近では、9月下旬より改正「ギャンブル等依存症対策基本法」が施行された。オンラインカジノサイトの開設、サイトへ誘導する広告等は規制対象となった。

実は、日本語のオンラインカジノ紹介サイトやランキングサイトはまだ残っており、容易にアクセスできる。サイトを見ると、「オンラインカジノはギャンブルが合法な国からカジノライセンスを取得して、合法的にカジノを運営しています」「オンラインカジノは、海外カジノサイトのことで、各政府機関から正式な営業許可を取得し合法的に運営されているため、違法ではありません」などと書かれているが、当然、違法だ。

Instagram
規制が強化される中、Instagramで「オンラインカジノ」と検索してみると…(画像:Instagramをスクショして引用)

オンラインカジノ関連のTikTok、YouTubeなどの投稿は、削除されるなどの対策がされたり、「オンラインカジノ=犯罪」という啓発動画などが上位にくるようになったりしている。一方Instagramには、依然としてオンラインカジノ動画が多く残っており、アクセスできる状態だ。

このような記述や投稿を見て利用してしまわないよう、若者にオンラインカジノの利用は違法であることの啓蒙啓発が大切となる。また利用したことのある場合は依存状態となっていることも多いので、必要な場合は治療なども検討する必要があるだろう。

【もっと読む】「1人のはずが子ども部屋から喋り声が聞こえてきて…」宿題・レポートを《生成AI》にやらせる学生に「欠けた視点」。親や教員ができる対処法は? では、ITジャーナリストの高橋暁子氏が、教育現場における生成AIの利用実態について詳細に解説している。
高橋 暁子 成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト

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たかはし あきこ / Akiko Takahashi

SNSや情報リテラシー、スマホやインターネット関連の事件やトラブル、対策が専門。小中高校大学ほかで毎年数十回以上講演し相談を受けており、若者のネット利用実態と対策についても詳しい。教育出版中学校国語の教科書にコラム掲載中。光村図書小中学校道徳の教科書で情報モラルに関する校閲を担当。NHK『あさイチ』『クローズアップ現代+』他メディア出演多数。『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』(講談社+α新書)、『スマホで受験に失敗する子どもたち』(星海社新書)他著作多数。元小学校教員であり、高校生の母でもある。公式サイトはこちら

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