「互いの主観が一致するところ」を探っていく作業は、セールスにおける値段交渉と似ている(写真:Luce/PIXTA)
「論理的に考えたところに“正解”がある」。多くの人が、そう考えているのではないだろうか。
しかし、本当に優秀なビジネスパーソンは、むしろ「直感的で、個性的な発想」を大切にしている――。新著『客観より主観 “仕事に差がつく”シンプルな思考法』では、ベストセラー『仮説思考』『論点思考』『右脳思考』3部作の著者、内田和成氏が、AI時代をサバイブするために必要な「主観」から始める思考法を伝授します。
本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。
「相手の核となる価値観」と向き合う
「客観的になりたくてもなれない」という人間の特性を踏まえたうえで、私たちは自分や他者の「主観」と向き合っていく必要がある。
ただ、この「相手の主観」、特に交渉や意思決定に大きな影響を及ぼすような「相手の核となる価値観」を突き止めるのはなかなか難しい。
もちろん、仕事や普段の会話を通じて、相手が直接的に自分の価値観を語ってくれることもあるだろう。たが、それが必ずしも「本音」であるとは限らないし、そもそも当の本人が自分の価値観を理解できていない、言語化しきれていないケースも多い。
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