パワートレインジェネレーターはギアボックスに組み込まれ、加速とドライブトレインの制御を担当。低負荷時などは後輪の接続を切り離し、前輪駆動として燃費を稼ぐ。ベルトオルタネータースターターは、エンジンの始動と発進時のトルクを上乗せする。一般的なマイルドハイブリッドシステムに近い働きといえるだろう。
そんなアウディの新型Q5だが、日本には2.0Lガソリンエンジンと2.0Lディーゼルエンジン搭載モデルが導入される。燃費は、ガソリン車が14.4km/L、ディーゼル車が16.1km/L(ともにWLTC)と発表されている。スポーツグレードの「SQ5/SQ5スポーツバック」では、3.0L V型6気筒ターボエンジンも用意される。
駆動方式は4WDのクワトロシステムを採用。走行性能が高いものの、2WDに比べて燃費で不利になる。だが、低負荷時は前輪駆動に切り替えることで燃費を稼ぐ。マイルドなドライブモードを選択すると、バッテリーのみでの走行も可能だ。
Q5エディションワンに試乗
テストドライブしたのは「Q5エディションワン」という導入記念に設定されたモデルで、ディーゼルエンジンをSUVボディに載せている。同時に「Q5スポーツバック・エディションワン」も導入される。
感心したのは、期待以上の痛快な走りの感覚だ。
150kW(204ps)の最高出力と400Nmの最大トルクを発生するディーゼルエンジンは、一貫してパワフルさを感じさせてくれる。
そもそもディーゼルエンジンは低回転域のトルクの太さが特長。加えて、Q5エディションワンではマイルドハイブリッドゆえ、発進時と強い加速時はモーターによってトルクを上乗せされる。さらに回転数が上昇し、ターボの領域に入ると、加速が切れ目なく続いていく。一直線にトルクが増していく加速感は、マイルドハイブリッドの特性をうまく活かしたものだ。


















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