【1回の充電で734km走行可能、広々とした荷室も魅力のツーリングワゴン】アウディの新型BEV「A6アバントe-tron」に見る電動化の解答

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A6 e-tronシリーズの主な特徴は、アウディがポルシェと共同開発した「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」を採用していること。これは、効率性とパフォーマンスを両立させた最新のBEVプラットフォームだ。

採用モデルは、2025年4月に日本導入したミッドサイズSUVの「Q6 e-tron」シリーズに次ぐ2番目。優れた走行性能や一充電走行距離、高い効率性や充電能力、そしてアッパークラスに匹敵する広い居住空間などがポイントとなっている。

A6 e-tronのスタイリング

A6アバントe-tronの外観
ステーションワゴンタイプとなるA6アバントe-tronの外観(写真:三木 宏章)

A6 e-tronシリーズ共通の外観的な特徴は、低く重厚感のあるボディとダイナミックで伸びやかなルーフライン、それによる力強さと洗練されたエレガントさ。フロントフェイスは、アウディを象徴するシングルフレームグリルに、ワイドで開口部のない仕様を採用。フロントフード内にエンジンがないe-tronモデルならではのデザインだ。

また、今回試乗したツーリングワゴンのA6アバントe-tronの場合、とくに低く伸びたサイドビューが際立つ。高級感とスポーティさ、それにアウトドアにもマッチしそうなテイストがあり、個人的にはA6スポーツバックe-tronより好みだ。

A6アバントe-tronのリアビュー
A6アバントe-tronのリアビュー(写真:三木 宏章)

加えて、ボディに関しては、デザインと空力を高次元で両立していることもポイントだ。フロントのエアカーテン(エアロパーツ)やフラットなアンダーボディなど、空力特性を追求した各部のデザインにより、空気抵抗の大きさを示すCd値を高レベルで低減。A6アバントe-tronでCd値0.24、A6スポーツバックe-tronでは、アウディ史上最も優れた0.21というCd値を実現する。

そして、これらがA6アバントe-tronで734kmという一充電走行距離に貢献する。ちなみに、ほかのタイプの一充電走行距離は、A6スポーツバックe-tronが769km、S6スポーツバックe-tronが726km、S6アバントe-tronが706km。さらに、A6スポーツバックe-tronは、オプションのレンジプラスパッケージを装着した場合、一充電走行距離846kmを実現し、国内BEVで最長の航続距離(アウディ調べ、2025年7月時点)になる。

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