生命エネルギーの元「肺」の働きを高め、呼吸器・メンタル不調を改善する生活術――今すぐ摂りたい食材・始めたい生活術を漢方の専門家が指南

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便秘対策として朝に冷たい水を一気飲みする人がいますが、これだと胃腸が冷えて、血流が悪くなってしまいます。白湯なら体を冷やすことはなく、ゆっくり飲むことで胃腸が温まり、動きが活発になります。それが自然のお通じをスムーズにしてくれます。

④肺を潤す食材

さらには、肺を潤す食材を取り入れることも大切です。

【肺を潤すおすすめの食材】
●白い食べもの 白ゴマ、大根、梨、れんこん、ゆり根など
●秋が旬の果物 梨、ぶどう、柿など
●とろみ・良質の油を含む食べもの くず湯、はちみつ、ナッツ類など
●乳製品 牛乳、ヨーグルト、チーズなど

これらのなかでも特におすすめは、果物の梨です。梨は水気の多い果物で、肺を潤して、咳や痰を止め、のどや口の渇きを癒やしてくれます。

梨は漢方の医学書にも記載されていて、肺に熱がこもっているときは生で食べ、体が冷えているときは加熱したものをお湯で割って飲むといいとしています。

秋が旬の柿も、梨と同じように肺に潤いを与えてくれます。咳を抑えてくれるだけでなく、柿にはビタミン類が豊富に含まれているため、皮膚の免疫力を調整したり、二日酔いによる脱水を和らげたりしてくれます。

お風呂上がりにツボマッサージ

⑤肺を元気にするツボ

肺の働きを補うツボもあります。

肺の経絡(けいらく:気の通り道)は、腕の内側を親指先に向かって通っています。また、先に挙げた肺と関連する大腸の経絡は、肺の経絡の反対側、腕の外側を通っています。

これらを押すことで気の流れがよくなり、肺が元気になります。風呂上がりなどに腕全体にオイルを塗って、マッサージしてあげるといいかもしれません。

肺と大腸の経絡(イラスト:sungoby/PIXTA)
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