生命エネルギーの元「肺」の働きを高め、呼吸器・メンタル不調を改善する生活術――今すぐ摂りたい食材・始めたい生活術を漢方の専門家が指南

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では、具体的にどんなケアが必要なのでしょうか。

①湿度の管理

大切なのは湿度の管理で、50%以上を保つようにしましょう。

冷えを防ぎたいからと厚着をしすぎるのは×。汗をかいてしまい、結果的に冷えが助長されるため良くありません。体を温めたいときは、3首(手首、足首、首)を中心に、ネックウォーマーやレッグウォーマーなどで覆うといいでしょう。

風呂上がりのひと手間が大事

②バスタイムの過ごし方

皮膚の乾燥を防ぐためには、バスタイムの過ごし方が何より大事になってきます。

体を洗う際に皮膚をゴシゴシ洗うのは×。表面のバリアが剥がれてしまいます。乾燥する今の時期は、洗いすぎが問題になるので、石けんやボディソープは使わなくてもOKです。入浴後は、保湿のためにオイルや乳液、クリームなどを塗って、皮膚を潤してあげましょう。

筆者がおすすめするのは、オイルの使用です。

入浴後はタオルを使わず、体についた水分は手で払います。その後に少量のオイルを体全体に伸ばします。すると水と混ざったオイルが乳液状になり、全身をバリアのように包み込んでくれます。

バスタオルで拭いてから塗ってもいいですが、時間をおくとあっという間に皮膚は乾燥してしまうので、すぐに塗れるようオイルは浴室に用意しておくといいかもしれません。

③腸の健康を保つ

もちろん、外側だけでなく、内側も乾燥させないよう潤いを保つ対策をとることが重要です。

意外かもしれませんが、漢方の考え方では、“肺”と“大腸”は表裏一体の関係にあると考えられています。そのため、大腸を良い状態で維持させることが、結果的に肺のケアにつながります。

簡単なケアで勧められるのが、朝の目覚めに温かい飲み物を飲み、体を温める、ということです。おすすめは白湯です。

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