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大阪万博の展示品はこのあと、どこへ行くのか? 熱狂も冷めやらぬなか、パビリオンや設備の移設先が続々と決定、その背景

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  • 林 信行 フリージャーナリスト、コンサルタント
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シグネチャーパビリオンの1つで数学研究者の中島さち子がプロデュースした「いのちの遊び場 クラゲ館」(小堀哲夫建築設計事務所がデザイン)は広島県福山市が公共施設として誘致をしている。

シグネチャーパビリオンの中でも特に人気の高かった落合陽一によるnull²は、万博後、ほかの場所に移設予定でクラウドファンディング「ぬるぬるのお引越|万博・落合陽一 null²パビリオン次なる場所へ」を実施。開始から23時間で第1目標の1億円を集め、10月22日には第二目標の2億円も到達し、引っ越しできることが決まった。クラウドファンディングは12月19日まで継続する予定だ。

パビリオンではないが、解体/運搬/移設のしやすさを念頭に作られた米沢隆設計の「トイレ5」の一部は大阪府河内長野市の「府立花の文化園」のトイレが老朽化していたことを受け、そこに移設されることが決まった。会期序盤にその建設費用が高いという印象(実際はほかと比較して高くない)から「2億円トイレ」というあだ名がついたが、それで有名になり終盤にはわざわざ写真を撮りにくるファンも大勢登場した万博好きに人気のトイレだ。

海外に移設予定のパビリオンも

パビリオンなどの移設先は国内だけに限らない。日本を代表する建築家の1人、坂茂が竹と紙管、そして世界初となるカーボンファイバーのドームで作ったNPO法人ゼリ・ジャパンのパビリオン「BLUE OCEAN DOME」は、モルディブ共和国にできる坂茂が建築設計を担当している海洋リゾート開発プロジェクトに移設され活用されることが発表されている。

ウズベキスタン館は、ウズベキスタンに移設される。半屋外となった2階部分にたくさんの木の柱が立っている姿が印象的だったアトリエ・ブリュックナー(ATELIER BRUCKNER)設計のパビリオンだったが、移設後は新たに文化と地域コミュニティの拠点として活用される予定だ。

巻き貝とアンモナイトをモチーフにしたPASONA NATUREVERSEはプロダクトデザイナー/建築家の板坂諭の設計。上に鉄腕アトムが腰掛けていた様子を覚えている人も多いだろう。同館は建造中から淡路島のパソナ社に移転することが決まっていた(筆者撮影)
null²の移設に向けたクラウドファンディング「ぬるぬるのお引越|万博・落合陽一 null²パビリオン次なる場所へ」は23時間で1億円を集めた(参考リンク)。同館の外装に使われた鏡面の膜材の一部などが返礼品として用意されている。12月19日まで継続中だ(READYFOR公式サイトより)

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