「人生後半の充実度は"腎臓"で決まる」→身体にとって「万能薬」となる簡単な習慣とは

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腎臓病の話題から少し離れるが、これは個人的に納得できる話でもある。私は完全なデスクワーカーであるため、20分に一度は立ち上がり、一日1万歩の歩行もしくは足踏みを実践している。座り続けていると疲れてくるし、筋力が落ちていくような気もするからだ(もちろん数十分座っていただけで筋力が減るようなことは考えにくいだろうが)。

ところが半年ほど前に怪我をして一週間ほど入院した際、脚力が急激に落ちたことを痛感した。基本的には寝転がっているだけで、歩く機会が極端に減ったためだ。

iPhoneで歩数を確認してみたら「60歩」などと表示されたので、寝転んだままひっくり返りそうになった(そんな器用なことはできない)。だから怪我したことよりも、そっちのほうがショックだった。退院後もなかなか調子が戻らなかったが、それこそが「安静」の実態なのだ。

ところが、少し前までは「腎臓が悪い人は家で安静に」という医療指導が実際に行われていたのだという。これは腎臓を悪化させて寿命を縮めるための指導をしているようなもので、いまの医療常識からすればとうてい考えられないことだ。

私も以前、とある医療従事者から「健康や医療の常識はつねにブラッシュアップされるものなので、昔から言われているような話はあまり信じないほうがいい」と言われたことがあるのだが、その考え方はまさに著者の主張とも合致する。

「食を細らせてしまう」のがいちばん危険

腎臓病になりたくない理由のひとつとして、「厳しい食事制限」を思い浮かべる方もいらっしゃることだろう。医師や管理栄養士から「あれも食べちゃダメ、これも控えなきゃダメ」と細かく注意され、かなりの我慢を強いられるという印象があるからだ。

いや、印象ではなく、食事制限や節制を仕方がないものとして受け入れることは腎臓病患者の方の“現実”なのかもしれない。

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