「人生後半の充実度は"腎臓"で決まる」→身体にとって「万能薬」となる簡単な習慣とは

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だが、それらはすべて誤りであると著者は断言する。いまはもうそんな時代ではないのだと。

いまは腎臓を悪くしたとしても、普通の人と同じように活動したり運動したりすることができるし、食生活もちょっと工夫しただけで普通の人と変わらない食事を摂ることができるようになっているのです。当然、「腎臓病はよくならない」というのも誤りで、腎臓リハビリを中心に改善につとめていけば、確実に進行を抑えたり病状を回復させたりすることができます。(23ページより)

したがって、まずは正しい知識を身につけておくことが重要なのだろう。本書のなかから、いくつかの「古い常識」と「新常識」をピックアップし、比較して考えてみたい。

「歩く」には腎機能を改善する大きな効果がある

著者によれば、腎臓病患者は長きにわたり「誤った古い医療常識」のせいで肩身が狭くつらい思いをしてきたのだそうだ。いい例が、「腎臓が悪いなら運動なんかしちゃダメだ」「体なんか動かさず、家で安静にしていろ」というようなことだ。ところが実際には、安静を長く続けたため、かえって病状を悪化させてしまった人もいたのだという。

すなわち、「腎臓が悪い人は運動を控えたほうがいい」はずもなく、それはもはや過去の考え方なのだ。

対していまは、著者が提唱した腎臓リハビリが広まり、適度な運動を推奨するのが常識となっているという。腎臓病の治療常識がガラッと変わったわけだが、むしろ「適度な運動をすべき」だということは当たり前すぎる話ではないだろうか。

ただし、腎臓病の改善に大きな効果を発揮するのは「息が切れないレベルの運動」である。たとえばサッカーやラグビーなどの激しい運動は、かえって腎機能を悪化させてしまう恐れがある。

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