「人生後半の充実度は"腎臓"で決まる」→身体にとって「万能薬」となる簡単な習慣とは
だが、それらはすべて誤りであると著者は断言する。いまはもうそんな時代ではないのだと。
したがって、まずは正しい知識を身につけておくことが重要なのだろう。本書のなかから、いくつかの「古い常識」と「新常識」をピックアップし、比較して考えてみたい。
「歩く」には腎機能を改善する大きな効果がある
著者によれば、腎臓病患者は長きにわたり「誤った古い医療常識」のせいで肩身が狭くつらい思いをしてきたのだそうだ。いい例が、「腎臓が悪いなら運動なんかしちゃダメだ」「体なんか動かさず、家で安静にしていろ」というようなことだ。ところが実際には、安静を長く続けたため、かえって病状を悪化させてしまった人もいたのだという。
すなわち、「腎臓が悪い人は運動を控えたほうがいい」はずもなく、それはもはや過去の考え方なのだ。
対していまは、著者が提唱した腎臓リハビリが広まり、適度な運動を推奨するのが常識となっているという。腎臓病の治療常識がガラッと変わったわけだが、むしろ「適度な運動をすべき」だということは当たり前すぎる話ではないだろうか。
ただし、腎臓病の改善に大きな効果を発揮するのは「息が切れないレベルの運動」である。たとえばサッカーやラグビーなどの激しい運動は、かえって腎機能を悪化させてしまう恐れがある。


















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