あなたは「朝型人間」?それとも「夜型人間」?「クロノタイプ」別、集中できる"仕事の進め方"
また、1日の周期の中で、身体の代謝は上下します。それに合わせて、認知的・身体的活動のレベルも上下します。その結果、ひとつの同じ作業でも、効率よくできる時間帯と、逆にまったく進まない時間帯とが生まれます。
さらに、この時間帯の分布は人によって違います。この個人の時間的特徴を「クロノタイプ」といい、体内時計の個人差を示しています。クロノタイプは、人によって3〜4時間のズレがあることがわかっています。
しかもその傾向は遺伝的に決まっていて、個人の意識や努力で大きく変えることは難しいとされています。これは、今世紀に入っての研究でわかってきたことです。
クロノタイプは、大きく3タイプに分かれる
クロノタイプは、大きくは、朝に強い「朝型」、夜に集中力が高まる「夜型」、その中間の「中間型」の3タイプに分かれ、さらに「強い朝型」と「強い夜型」にも分かれます。割合は、中間型がもっとも多くて40%程度、残りの2割ずつが朝型と夜型、さらに1割ずつが強い朝型と強い夜型となっています。
セイコーの「クロノタイプ診断」というサイトでは、それぞれのクロノタイプの特徴は次のように紹介されています。
人口の10%未満
・自分の好きなように時間を使えるときは早朝に目覚めることが多い。
・起床してから1〜5時間程度の間に取り組む作業に特に集中できるが、夜に集中力が必要となる作業を行うのは苦手。
・午後10時ごろには眠くなりやすい。
人口の20%程度
・自分の好きなように時間を使えるときは午前7時ごろまでに目覚めることが多い。
・午前8時ごろから正午ごろにかけて取り組む作業に特に集中できる。
・午後11時ごろには眠くなりやすいため、深夜に集中力を必要とする作業を行うことは苦手。
人口の40%程度
・自分の好きなように時間を使えるときは午前8時ごろまでに目覚めることが多い。
・午前遅めから午後早めにかけての3〜4時間程度の間に取り組む作業に特に集中できる。
・午後4〜6時の時間帯は体を動かす作業に向いている。
・午後12時ごろには眠くなることが多い。
人口の20%程度
・自分の好きなように時間を使えるときは午前9時ごろまでに目覚めることが多い。
・早朝に集中力を必要とする作業を行うことが苦手。
・深夜を過ぎるまで眠くなりにくい。
人口の10%未満
・自分の好きなように時間を使えるときは遅い午前に目覚めることが多い。
・午前中に集中力を必要とする作業を行うことは苦手。
・夜の日付が変わる時間帯に取り組む作業でも集中できる。
・他のタイプと異なり深夜を過ぎてもなかなか眠くなりにくい。
このように、もともと自分に備わっているリズムに合わせてスケジュールを組むことで、自分にとって最も能率よく、しかもストレスの少ない働き方が可能になります。


















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