「女子力」は、アジア全域で巨大市場を生む 9カ国の亜女子に聞いた、恋愛・交友最新事情

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では、恋愛面はどうだろう。こちらも各国女子からさまざまなコメントが届いたが、まず興味深かったのはインドネシア。ヒジャブ(頭を覆う布)について、「宗教に保守的な男性がアプローチしてくるよう、かぶっているのよ」(ジャカルタ・ファラさん)というコメントが。

敬虔なムスリム女子なら、やはり彼氏にもそういう人を選びたい。そこで宗教に対してマジメでないチャラ男が寄ってこないよう、あえてヒジャブを身につけているという。ヴェールの下でそんな戦略を練っている女子がいるとは、驚きだ。

翻って、フィリピンである。なんでも「リーガウ」という求愛期間(男性が自分にどれくらい真剣なのか、女性が見極める期間)があるらしい。

男女が付き合うことになると、フィリピンではお互いの家族に「家族の一員」として見られる。そのため女性はこの期間中に必ず男性を両親に紹介するのだが、男性は手土産を持って女性宅に通ったり、花束やプレゼントを渡したりと奔走。毎回の送り迎えも絶対だ。「その期間を経て、女子がその男子を好きと認めたら正式に付き合う」(マニラ・ネリサさん)。

日本人のわれわれからすると、付き合うくらいで「家族の一員」と見なされるのがまずきついが、「リーガウ=女性が品定めをする期間」ということだとしたら、もっと恐ろしい。

自分からは「絶対告白しない」3カ国

告白についても聞いてみた。フィリピン、ミャンマー、ベトナムでは、女性から告白することはないという。「いくら好きでも自分からは絶対しません。相手のプロポーズを待って一生独身のまま過ごす女性もいます」(ヤンゴン・タッタさん)、「恋愛に関しては男性が実権を握っていることが多い。女性は男性から愛を語られるのを待ち、男性に気にしてもらい面倒みてもらうことを期待しています」(ホーチミン・マルさん)。

一方、上海の女子は「好きなら自分から告白します」(李さん)、「基本は積極的で、情熱的。80~90年代後半世代は台湾、韓国、日本などの、女性から告白するシーンのある恋愛ドラマをたくさん見ているので、自分の恋でそれを実践しています」(ジンクンさん)という。同じアジアと言えども、国によってまったく異なる恋愛模様がある。

出会いという点についてはどうだろう。フィリピンでは、「日本の合コンのように、出会いの場を設けて知らない人同士が集まることはしません。友達が友達を紹介、というのはありますが」(ネリサさん)という一方、上海では「友達の紹介が多いですが、近年合コンも増えました」(李さん)、「宴会やパーティ、カラオケ会もあります」(ジンクンさん)と、こちらも国によってさまざま。

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