先代はずっと「銀行みたいなビジネスがしたい」と言っていました--西川光一・パーク24社長(第2回)

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でも、実はタイムズの原点は福岡にあります。いつか福岡支店ビルを建てようと福岡市の大名というところに土地を購入したんですが、当時は買うのが精いっぱいだったようです。かといって土地を空けておくのはもったいないということで、テスト的にタイムズを始めたみたいです。

先代は50歳になったときにふと人生を振り返ったそうです。当時、年商24億~25億円で毎年7000万~8000万円の利益が出る会社になっていました。そのままの規模でいたほうがラクだし遊べたと思うのですが、せっかく日本男児として生まれ、株式会社をつくったのだから上場企業に挑戦しようと勝負に出たようです。

その頃、すでに当社は駐車場業界ではそれなりの歴史がありました。駐車場のプロフェッショナルという意識もあったでしょうし、継続的な成長を果たして上場するため、タイムズ事業に懸けたのではないでしょうか。

僕が小さい頃からずっと先代は「銀行みたいなビジネスをしたい」と言っていました。一度おカネを貸せば、土日祭日夜間と関係なくジャブジャブ金利が入ってくる。タイムズのシステムってまさにそれですよね。

--ソフトバンクの孫正義さんが昔言っていた、関所ビジネスですね。24時間ちゃりんちゃりんとおカネが落ちる。

同じような意味かもしれませんね。そういった先代のいろいろな思いが合わさってタイムズができたのだと思います。


にしかわ・こういち
 1964年10月13日生まれ。89年4月アマダ入社、93年11月パーク24に情報開発部長として入社、同年12月タイムズ事業部長兼情報開発部長、94年1月取締役、95年3月営業副本部長兼東京本店長、97年4月営業副本部長兼戦略企画室長、98年1月常務取締役、2000年11月タイムズ24(現タイムズサービス)代表取締役、02年6月ドライバーズネット(現タイムズコミュニケーション)代表取締役社長、04年パーク24代表取締役社長(現任)、06年6月有限会社千寿代表取締役社長(現任)、07年11月代表取締役社長 執行役員社長 東日本事業本部長、タイムズコミュニケーション取締役、08年3月普客二四停車場股份有限公司 薫事長、09年3月マツダレンタカー(現タイムズモビリティネットワークス)代表取締役会長、11年12月タイムズ24代表取締役社長(現任)。
撮影:尾形文繁

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