バーガーキングは店舗激増なのに…苦戦→逆襲「フレッシュネスバーガー」現在の意外な姿 夜限定のお酒・おつまみ「フレバル」やスイーツがカギ

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フレッシュネスレモンサワー、オニオンフライ、グリルチキン、アボカドサルサを試してみた。

レモンサワーは蜂蜜漬けレモンを使っているので甘めで、アルコール度数は低く抑えてあるそう。しかし1杯飲むと軽く酔いが感じられた。安い居酒屋チェーンのサワーよりよほど飲んだ気分になれる。

店内仕込みのレモネードにお酒を加えたフレッシュネスレモンサワー。甘いが、自然な甘みなので安心感がある(撮影:尾形文繁)

オニオンフライは店で仕込み、注文が入ってから揚げる。外側がカリッとしており、スパイシーな味付けが玉ねぎの甘みとマッチ。カゴいっぱいに盛り付けられているので、シェアしてもいいかもしれない。

フレッシュネスの商品開発担当一押しのオニオンフライ。新玉ねぎでは食感や味が変わってしまうため、秋冬の限定となる(撮影:尾形文繁)

アボカドサルサはフレッシュでクリーミーなアボカド、辛いサルサの相性が良いコンビ。クラッカーが添えられているのでボリューム感がある。女性に人気だそうだ。チキンはフライドチキンに使用されているのと同じもも肉で、しょうゆベースの味付けだ。

アボカド1/2個にサルサ、クラッカーまで添えたアボカドサルサは、見た目以上に食べ応えがある(撮影:尾形文繁)

アルコールに、量・質ともに満足できるおつまみを添えてこの価格は、アルコールを提供するほかのカフェチェーンに比べてもかなり安いように感じた。

フレッシュネスの真の狙いを社長に直撃!

フレッシュネスの新展開に関して、フレッシュネスバーガー運営会社フレッシュネスの齋藤健太朗社長に話を聞いた。ハンバーガーはランチタイムには強いが、その他の時間はアイドルタイムとなってしまう。そこが“伸びしろ”であり、店内利用の価値を訴求してアイドルタイムの席数を埋めていくことがフレッシュネスの狙いだという。

齋藤社長によると、アイドルタイムの店内利用は他のバーガーチェーンも同じように狙っている領域だが、「当社は同業他社と比較して、カジュアル度は低く、カフェとバーの中間の立ち位置にいる。中途半端なポジションのように見えるが、強みであるアルコールとサードプレイスを訴求することで、勝機を狙えると考えている」と言う。

同社が目指すサードプレイスについて齋藤社長は、「大人が利用できる上質な空間で、価格はファストフード」と表現する。

そしてアルコールを提供するため、夜の時間帯がより重要となる。

「実はディナータイムはずっと取り組みたかったゾーン。しかしコロナ禍もあり、手をつけられなかった。これまではアルコールがただ置いてあるという程度で、本気で売ってはいなかった。アルコールをしっかり『売る』チェーンとして、社内でも意識づけを行っていく」

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